創業と初代の挑戦
「はり糸」は、明治6年に新潟市古町で創業しました。当時、新潟でカステラを製造・販売する店はなく、初代は長崎のカステラ文化を取り入れ、新潟の地で独自のカステラ作りを始めました。その試みは新潟市民に新しい味覚として受け入れられ、評判を呼びました。
戦後の発展と多店舗展開
戦後、「はり糸」は和菓子や洋菓子、さらにあんまんなど多彩な商品を手がけ、デパートやスーパー、駅ビルなどに20店舗以上を展開するまでに成長しました。しかし、多店舗展開に違和感を感じた経営陣は、再び原点に立ち返る決断をします。
本店一本化とカステラへの回帰
「はり糸」は、古町本店のみを残し、他の店舗を閉鎖。販売商品もカステラに絞り込みました。この決断は、「お客様の顔を見ながら地元でお菓子を売っていきたい」という思いからでした。現在、カステラが売上の約80%を占める主力商品となっています。
伝統と革新の融合
「はり糸」のカステラは、小麦粉、砂糖、米飴、卵といった基本的な材料を使用し、厳選した良質な卵をたっぷりと使って焼き上げられています。また、季節限定の「よもぎ」や「ほうじ茶」味、地酒「越乃寒梅」を使った「地酒カステラ」など、新しい味にも挑戦しています。
地域との連携と街づくり
「はり糸」は、古町商店街のイベントや活性化するための企画等には、積極的に参加し、協力し続けていく所存でございます。これからも、古町とともに細く長く続けていけたらと考えております。
高志路
新潟妖怪研究所の所長であり、新潟県民族学会理事であらせられる高橋郁子さまが、はり糸の「ゆかり」について書いてくださっている文章がございます。謹んで掲載させていただきます。
高志路(PDF)




